東洋医学の思考法 ②五行説(木/火/土/金/水)

『何をやってるのかわかりにくい(?_?)』『どういう基準でやってるの?』というお声をいただくことも多い、鍼灸治療。その疑問に日本の伝統的な鍼灸の考え方からお答えいたします。

 今回は、「自然界と人体のシンクロ」を観察・分析するための考え方として、東洋思想・はりきゅう・漢方・易など私たちの身の回りに「意外と身近に在る」、『五行説』をご紹介いたします。

化学より前の時代の『元素論』

 化学の発達によって、『元素・分子・原子』というものが常識になりましたので、現代では『身の回りのモノが、何からできているか?』ということが、わかりやすく表わすことができるようになりました。

 それは『温暖化対策にCO₂を~』という具合にいまや当たり前の用語として普及していますし、そうして『モノの合成や分解』といった技術も普及しています。

 そうして、化学より前の時代では、『自然物/自然現象に、人間はどう対処したらいいのだろう?』ということで古くから東西で考えられていたアイディアのひとつに『元素論』があります。

いまも現存する『元素論』

 西洋にも古代~ルネッサンスの時代、ギリシャ/ローマの『四元素論』などがありました。
 今では元素記号に置き換わって使われなくなったものも少なくないのですが、それでも一部の『元素論』は、干支のような風習や、アーユルヴェーダのような伝統医学の基礎知識のなかに活かされています。

 干支を例にとりますと、12支と10干の組み合わせから出来ていて、内容は少しづつ異なるものの、干支が伝統知識として普及している国としては、発祥の地、中国を筆頭に日本・韓国・台湾・ロシア・ベトナム・モンゴル・タイ・チベット・ベラルーシなどが挙げられます。

 以下では、日本に普及した元素論を『五行説』という呼び名で観てまいります。

五行説:木 火 土 金 水

 では、この『五行説』は実際にはどういう応用ができるのか挙げてみましょう。
①モノの性質を分類/表現する